高血圧症・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症といった病気は一部の病態を除き、食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与するとされています。
 これらの病気を放置すると、全身の血管に過度の負荷がかかり、年月を経てやがて血管が細くなる・血管が詰まる・血管が破れるといった結果を招き、脳卒中・虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)・慢性腎臓病(からの血液透析導入)・視力障害などといった、より深刻な病気を引き起こします。
 このため、たとえ自覚症状がなくとも、たとえ投薬治療による効果が体感できなくても、10年後20年後の健康状態がより良いものであるために、今の悪い状態を改善しておくことはとても重要です。
 生活習慣病は生活習慣を改めることで軽快することも多く、まずはそれが治療の基本です。投薬加療を行っても、生活習慣が改まらなければなかなか治療目標を達成できず、投薬量がどんどん増えていきます。
 食べすぎず栄養バランスを考えた食生活・適度な運動習慣・禁煙・睡眠時間の確保・過度の飲酒を控えることを心がけ、そのうえでさらに必要ならば、投薬治療を受けられることをお勧めします。